Wednesday, June 20, 2007

バーコードの歴史

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バーコードって、以前はなかなかついていなかったのに、最近はほとんどすべての商品についていますね。いつ頃からつき始めたんでしょうか。バーコードは、レジでの自動チェック(チェック=商品の清算をすること)のためにアメリカで開発されたのだけど、アイデアそのものはかなりふるい。1932年には自動チェックのための方法が研究ベースで提案されているそうです。ただ、印刷されたコード+スキャナーの組み合せによる安価な解が技術的に可能になり始めたのは1960年代のことらしい。最終的には、米国食品チェーン協会の主導で、1971年6月にIBMが取得した特許をもとにして、共通商品コード「UPC」が1973年3月に作成されました。これがいまつかってるいわゆる「バーコード」ね。

日本では、1972年にバーコードを利用した自動チェッカーがダイエーと三越百貨店でテストされたのが初めらしい。そして、1970年代の初期は、大手電気メーカが独自のバーコードと読み取り装置を開発、NECコード、富士通コード、三菱コードなどが乱立した! なんでかっていうと、「うちの独自仕様が『でふぁくとすたんだーど』になれば、独占で、うちの製品ばっかりうれて、ウハウハ!」ってことらしい。なんかどっかで聞いたような話ですねえ〜 :P

しかし、各社独自仕様では、製品メーカーは製品にはじめからバーコードを印刷しといてくれませんね。小売店がどのメーカーのチェッカーをつかってるかわからないのだから、当然です。小売り店が自分で張らないとダメ。製造段階でバーコードをつけておくことを「ソースマーキング」と言います。小売店が自分でバーコードをつけることを「インストアマーキング」と言います。いまでも小売店が切り分けて売るようなもの(肉や魚など)はインストアマーキングしています。ぜんぶの商品にインストアマーキングするのでは、おたのしみも半減ですよね。そんなもんツカウワケネー。というわけで、1974年、通産省の肝いりで「POS識別標準化委員会」がJISに作られて、1978年4月、UPCベースのバーコードが採用されました。はじめてから決まるまでに4年もかかってる。おそっ! アメリカでは米国食品チェーン協会が主導したのを思い出しましょう。日本は役人主導。ふーん。

しかし、UPCベースの標準バーコードが制定されたあとも、ソースマーキング率はなかなか向上せず、ようやく1984年にセブンイレブンが本格的なPOSを導入して「うちに商品いれたいひとはソースマーキングしないとしらないわよ」と言ったので、今日はあたしのバーコード記念日になったらしいです。ソースマーキング率がよくなれば、その他の小売店もPOSいれるのにやぶさかじゃないですよねえ。

というわけで、日本の製品にバーコードがつきはじめたのは、1984年頃! それ以前のにはあまりついてないんじゃないかな? ソースマーキング率の推移グラフでもあるといいね。ないかな?

参考文献:


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